【大阪桐蔭裏金問題】前校長らの告訴決定 ブランド品購入1億3千万円、裏報酬を娘にも…

【大阪桐蔭裏金問題】前校長らの告訴決定 ブランド品購入1億3千万円、裏報酬を娘にも…
2015年05月28日 23:07産経新聞

 大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の5億円超に上る裏金問題で、同校を運営する学校法人大阪産業大が、裏金の捻出や管理などに関与したとして、前校長(74)や前事務長(50)ら当時の学校幹部ら約10人を懲戒処分の対象とする方針を固めたことが5月28日、分かった。法人は同日、理事会を開き、業務上横領と背任の罪で、前校長や前事務長ら数人を大阪地検に刑事告訴する方針を決定した。6月にも告訴状を提出する。

 法人側は第三者委員会による3月の調査報告を受けて対応委員会を設置し、裏金問題の解明を進めていた。この日の理事会では、対応委の報告書をもとに、前校長ら約10人が裏金の管理や入出金などに関与したと認定し、懲戒処分の対象とする方針を決めた。報告書は近く大阪府と文部科学省に提出する。

 また、模擬試験の剰余金のうち計約1700万円を「裏報酬」として前校長とその娘に送金したことが、業務上横領罪に当たる可能性が高いと判断。約1億3千万円に上るブランド品購入など不透明な支出については、背任罪に抵触する疑いがあると結論付けた。前校長は法人側の調査に「会計処理は適切だった」と話しているという。

 複数の元幹部らに対しては損害賠償も請求する方針で、引き続き対象者や金額などを検討する。

 法人側の動きとは別に、大産大の教職員組合は前校長ら4人について業務上横領罪での告発状を大阪地検に提出している。

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